SE公開授業


 10月26日(木)、昨年から芦部小学校が取り組んでいる大阪府スクールエンパワーメント推進事業「学校図書館を充実・活用するためのモデル校」として大阪府の教育委員会や他市・他校の先生方を招いて公開授業を行いました。

和泉市教育委員会からのあいさつ

SE担当教員を中心に、各学年の教員とともに授業の研究をすすめてきました。今回は1年生と6年生が発表を行いました。

6年生のこれまでの取り組み

1年生のこれまでの取り組み

1年生は「あしべZOO」と称して、音楽×体育で図書館を活用した表現運動に挑戦しました。事前に音楽教材の「動物の謝肉祭」を鑑賞し、リズムの違いや表現の違いに気づかせ、この日の授業では、子どもたちは自分たちで調べた”推し”の動物の動きに注目し、実際に動いてみることで、体の表現には様々な体の動きができることを感じていました。この後、音楽に作った表現運動を組み合わせ、動物ダンスに仕上げていく様です。楽しみですね。

1年生、どうしてこんなに席が離れているのでしょう?
体の動きを調べて書き込んでいます。
こうやって紹介した動きをすぐにチャレンジするためでした。

一方、6年生は「ヒロシマ見聞録」と称して、修学旅行で伺うヒロシマの戦跡について調べ、平和に対する自分の考えをまとめていました。事前に「あるいてみよう広島のまち」という広島市内でよく活用されている児童用の資料をもとに知識を得ました。その後、様々な資料や地域のゲストティーチャーの話をもとに、調べ学習を進め、この日の授業では、たくさん集めた情報から自分が大切にしたい情報はどれかを選び、そこから自分の考えを組み立てました。この後、広島に行って学んだことや語り部の話も加えて紙芝居を作成し、学校の子どもたちへ伝えていく様です。さすが最高学年ですね。

6年生、今までの手続きの確認をしたのち

グループで相談しながら、自分の考えを深めていました。

先生や友達の意見をもとに自分の考えを改めて組み立てていました。

研究授業のために残って学習に取り組んでくれた1年1組、6年4組の皆さん、本当によく頑張りました。ありがとう。

さて、公開授業を終えた後には、体育館で本校の教職員と来校された先生方で一緒に協議会を行いました。まず、本校のSE担当から、今回の公開授業の学年だけでなく、昨年度の公開授業後に取り組んだ学年や今年度の1学期や2学期始めに研究授業を行った学年の取り組みについて紹介しました。昨年度の3年生の「和泉みらいプラン」に紹介や、今年度の5年生の「芦部給食プロジェクト(AKP)」の様な地域の方々に協力いただいて深めていった学習について紹介し、芦部の良さを伝えました。また、研究授業以外でもたくさんの地域の方々が協力して学びを深めていることや図書館を学習センターや情報センターとしてどんどん活用していることも紹介しました。これからもたくさんの本に慣れ親しみ、気軽に活用できる様になってほしいと思います。

写真や資料、データをもとに紹介しました。
発表者からの今回の授業についての解説です。

それぞれ、先生方の想いが詰まった解説でした。

1年生・6年生の観覧した授業ごとにグループで分かれて先生方で話し合いました。まず最初に、子どもたちがとても集中して聞いていたこと、グループで活動する際積極的であることを褒めていただきました。他校の同じSEのモデル校にあたっている先生からは全体での発表の場でぜひ自分の学校でも参考にしたいと言っていただきました。

1枚のシートにそれぞれの先生の意見を書き出し、話し合いました。
今後に活かせる様々なアイディアがたくさん出ました。

協議会後には本校にいつも助言に来ていただいている大阪大谷大学教育学部の今宮信吾先生に授業についての助言や図書館の今後の展望について講演いただきました。個別最適な学びと協働的な学び、一人ひとりに合わせることと協力することは両立できるのかという課題に対し、この日の授業の内容から抜粋して紹介しながら助言をいただきました。これから芦部小学校の子どもたちの学びにぜひ活用していきたいと思います。

実践をもとに進める教員と、研究をすすめる教授の協働

昨今の教育現場では社会情勢に合わせ、学習の仕方をどんどん研鑽していく必要がでてきております。そういった意味ではSE推進事業として、協力的な地域とともに、レベルの高い助言をいただきながら教職員が研鑽に励むことはこれからの子どもたちの学びに大きく役立つと考えられます。公開授業としては終えましたが、これからも様々な学年が授業の研究を進めてまいります。今後とも、芦部小学校の学びに向けてご理解、ご協力よろしくお願いします。